活性汚泥は、種々の好気性微生物や原生動物、吸着された浮遊物質などで構成され、廃水中に含まれる有機物を吸着し、「酸化」「安定化」する機能を持っています。 活性汚泥法とは、排水中に含まれている種々の有機物(汚れ)を栄養として、溶存酸素の存在下で連続培養する微生物の活性汚泥機能を利用し、有機物を凝集-吸着-酸化-沈殿の各作用で除去する方法です。有機性産業廃水、都市下水等の各種排水処理に広く採用されており、最も有力な生物処理法の一つです。
「トーソーDAP」は、活性汚泥が理想的な代謝機能を維持するための活性汚泥微生物への栄養剤の役割をするもので、具体的には、微生物生命の根源である細胞核や酵素を構成する窒素[N]、リン[P]から成ります。
一般的に水質の汚れ具合を測る指標としてBOD値(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)が使われ、これを元にした汚泥処理における最適な栄養バランスは、次の割合であるといわれています。
BOD : N : P = 100 : 5 : 1
「トーソーDAP」標準品は上記の割合で販売しておりますが、 原水(排水)の分析結果に応じて窒素[N]とリン[P]を必要な比率に調整することができます。
排水の種類によって処理プロセスは異なりますが、一般には次の構成で処理されます。
原水(排水)の窒素[N]、リン[P]の含有特性に合ったトーソーDAPのご使用をおすすめいたします。