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トーソーDAP 活性汚泥用栄養剤

活性汚泥・活性汚泥法について

 活性汚泥は、種々の好気性微生物や原生動物、吸着された浮遊物質などで構成され、廃水中に含まれる有機物を吸着し、「酸化」「安定化」する機能を持っています。 活性汚泥法とは、排水中に含まれている種々の有機物(汚れ)を栄養として、溶存酸素の存在下で連続培養する微生物の活性汚泥機能を利用し、有機物を凝集-吸着-酸化-沈殿の各作用で除去する方法です。有機性産業廃水、都市下水等の各種排水処理に広く採用されており、最も有力な生物処理法の一つです。

①活性汚泥法イメージ

トーソーDAPとは

 「トーソーDAP」は、活性汚泥が理想的な代謝機能を維持するための活性汚泥微生物への栄養剤の役割をするもので、具体的には、微生物生命の根源である細胞核や酵素を構成する窒素[N]、リン[P]から成ります。

一般的に水質の汚れ具合を測る指標としてBOD値(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)が使われ、これを元にした汚泥処理における最適な栄養バランスは、次の割合であるといわれています。

BOD : N : P = 100 : 5 : 1

「トーソーDAP」標準品は上記の割合で販売しておりますが、 原水(排水)の分析結果に応じて窒素[N]とリン[P]を必要な比率に調整することができます。

②活性汚泥への添加イメージ

トーソーDAPのメリット

  • 溶解設備が不要
  • 工程の合理化
  • 取扱い上の管理がシンプル
  • 栄養源のバランス調整に最適

【トーソーDAP添付効果例】(当社測定結果)

③栄養剤添加有無のグラフ

処理プロセス

 排水の種類によって処理プロセスは異なりますが、一般には次の構成で処理されます。

  1. 鉄筋コンクリートや鋼板製の水槽(曝気槽)中に活性汚泥を入れ、送風機で空気を送入(底から気泡を入れる)
  2. ここへ排水・汚水を少しずつ流入させ、汚濁物質中にいる微生物が栄養剤(トーソーDAP)を餌として摂取
  3. 次の沈殿池で重力沈降により活性汚泥と処理水とに分離(滞留時間:2~3時間)
  4. 処理水は塩素滅菌後、放流

【トーソーDAPを利用した標準的な活性汚泥法の流れ】

④排水処理フロー

トーソーDAPの規格

 原水(排水)の窒素[N]、リン[P]の含有特性に合ったトーソーDAPのご使用をおすすめいたします。

■トーソーDAPの規格例
⑤製品規格表
※上記以外の組成をご希望の場合はご相談ください。